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Ignite-UX 管理ガイド: HP-UX 11.00、11i > 第7章 ゴールドイメージ

ゴールドイメージの作成

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一般に、ゴールドイメージは、クライアントのグループへの配布に必要なすべてのソフトウェアとカスタマイズを構成したシステムから作られます。ゴールドイメージは、システムからメディアに保存して、各システムにインストールすることができます。あるいは、他のシステムに保存して、ネットワーク経由でリモートでインストールすることができます。

基本の HP-UX オペレーティ ングシステムのリリースに対して、自身の環境に関する修正を構成したシステムをすでに作成済みである場合もあるでしょう。クリティカルパッチは、オペレーティングシステムにインストールされます。一般的に使用されるローカルな共通ソフトウェアも、オペレーティングシステムにインストールされます。その結果生成されたシステムに対し、それぞれの環境で適正に動作するかどうかのテストが実施されます。

これらのシステムは、プロトタイプ、あるいはすべてのユーザーの開始点となります。インストールのカスタマイズに必要なステップは、通常使用されるステップで、よく理解されています。これらのステップは、ここで説明するゴールドイメージにも使用できます。システムがすでに存在する場合は、「ゴールドイメージ用の Ignite-UX サーバー構成」へ進んでください。

ゴールドイメージの作成元にするシステムを最初から作成する場合は、この節で説明する以下の手順を実行します。

基本オペレーティングシステムをインストールしたシステムがある場合は、Ignite-UX を使用してゴールドイメージを作成します。システムにはパッチ、アプリケーション、カーネル構成などを使用したり、あるいはコアオペレーティングシステムのみを挿入することができます。本書の例では、コアオペレーティングシステムのみを挿入します。

Ignite-UX では、SD デポまたはアーカイブからシステムをインストールする機能があります。イメージを取得できないうちにシステムをインストールしなければならないことがあるので、システムのセットアップ時にこの機能を使用するとよいでしょう。

A: HP-UX オペレーティングシステムのインストール

メディアから swinstall を使用すれば Ignite-UX サーバーなしでインストールできますが、この例では Ignite-UX およびネットワークデポをソフトウェアのソースとして使用します。

  1. Ignite-UX サーバーで、配布する 11i v1 コアオペレーティングシステムをセットアップし、以下のコマンドを入力します。

    /opt/ignite/bin/make_depots -r B.11.11 \
    -s server:/depots/11.11/B5725AA

    ここで、server はデポのあるサーバーの名前です。

    /opt/ignite/bin/make_config -r B.11.11

    make_depots コマンドは、 -s オプションで指定されている SD デポの HP-UX 11i v1 (B.11.11) ソフトウェア (このパス名は、アクセスする SD デポのセットアップによって異なる) をローカル Ignite-UX サーバーにコピーします。

    make_config を実行し、リモートデポを直接指定することもできます。make_config コマンド は次に、このソフトウェアを Ignite-UX のインストールで利用可能な構成として追加します。

  2. Ignite-UX サーバーからクライアントをブートして、HP-UX のクライアントシステムへのインストールを開始します。

    • クライアントで HP-UX が実行中の場合は、次のように入力します。

      bootsys -v -w -f -i "HP-UX B.11.11 \
      Default" client_hostname

      ここで、client_hostname はクライアントの名前です。

    • クライアントで HP-UX が実行されていない場合は、クライアントコンソールの boot admin プロンプトで次のように入力します。

      boot lan.ip_address install

      ここで、ip_address は Ignite-UX サーバーのアドレスです。

      たとえば、Ignite-UX サーバーの IP アドレスが 10.2.70.9 である場合、入力するコマンドは boot lan.10.2.70.9 install となります。

  3. セットアップした構成 HP-UX B.11.11 Default を選択し、次の手順に移ります。

B: オペレーティングシステムへのクリティカルパッチのインストール

ここでは、クライアントに HP-UX 11.x の基本リリースがインストールされている必要があります。すべてのユーザーに配布するパッチがある場合は、ここでインストールします。この作業は、通常、標準の SD ツールを使用して行います。

パッチ PHSS_8375 をインストールする例を以下に示します。

  1. PHSS_8375 をダウンロードして、 2 つのファイル PHSS_8375.depotPHSS_8375.text を解凍します。

  2. 非対話形式でパッチをインストールします。

    swinstall -x autoreboot=true -x match_client=true \
    -s /PHSS_8375.depot

詳しい方法は、PHSS_8375.text ファイルに説明されています。

C: オプションソフトウェアのインストール

すべてのクライアントが利用できるオプションの HP ソフトウェアまたは他社ソフトウェアがあれば、それらをロードします。インストールしたすべてのものが、ゴールドイメージを使用してインストールされたすべてのクライアントに配布されることを念頭に置いてください。また、ライセンスの制限にも注意する必要があります。

HP のソフトウェア (コンパイラなど) は通常、SD を使用してメディアまたはネットワークデポからインストールします。他社ソフトウェアをインストールする方法は、ベンダーごとに異なります。

重要: Symantec Veritas Volume Manager (VxVM) の複数のバージョンを、同じインストールデポまたは、単一のコールドインストールセッション内で一緒に使用される別々のデポに置くことは、サポートされていません。これを行うと、インストールができなくなります。インストールデポを使用しようとしたときに、または SD デポでない場合はリブートしようとしたときに、エラーが発生します。詳細は「Symantec Veritas Volume Manager を使用する際の検討事項」を参照してください。

D: システムのカスタマイズ

すべてのクライアントに配布するシステムを、必要に応じてカスタマイズします。カスタマイズの対象は、 CDE のログインダイアログボックス、ベースにする /etc/passwd ファイル、電話ツールおよびマンページの追加、社内用 DNS および NIS のデフォルトセットアップなどです。システム、ワークグループやサイトに固有な変更 (ゲートウェイなど)、ユーザーアカウント、およびマシンに固有なネットワークは対象外です。これらのカスタマイズは、 Ignite-UX を使って後で行います。

E: ゴールドアーカイブの作成

次の手順に従ってシステムからゴールドアーカイブを作成した後、 Ignite-UX でそのイメージを使うように構成します。ゴールドアーカイブ作成のために make_sys_image コマンドが提供されています。詳細については、make_sys_image(1M) を参照してください。

重要: 次の手順で make_sys_image を実行中のシステムは使用しないでください。デバイスファイルが削除され、システム上のホスト情報またはネットワーク情報がリセットされます。コマンドが完了すると、これらのファイルは元に戻ります。
  1. /opt/ignite/data/scripts/make_sys_image をシステムの /tmp にコピーします。

  2. /tmp/make_sys_image を実行できるようにパーミッションを設定します。

    注記: デフォルトでは、 make_sys_image はアーカイブを /var/tmp ディレクトリに保存します。make_sys_image コマンドを使用してアーカイブをリモートサーバーに保存することもできます。どちらの方法を選択するにしても、アーカイブを保存できるだけのディスク容量が必要です。必要なディスクの容量は、システムに入っているデータ量の約半分です (圧縮率が約 50% であることが前提)。
  3. Ignite-UX サーバーで、ゴールドアーカイブを保存するためのディレクトリを作成します。

    mkdir -p /var/opt/ignite/archives/Rel_B.11.11

    オプション -p を指定すると、必要に応じて中間ディレクトリも作成します。Rel_B.11.11 (または使用しているリリース) の命名規則に従うことを推奨します。 アーカイブのクライアントへの転送に NFS を使用する場合は、このディレクトリを NFS でエクスポートする必要があります。

  4. オプションとして、十分なディスク容量がない場合、あるいはアーカイブをリモートサーバーに作成したい場合は、以下のオプションを使用します。

    /tmp/make_sys_image -d directory_to_place_archive \
    -s destination_system_IP_address

  5. システムで、以下を実行します

    /tmp/make_sys_image [options]

    デフォルトでは、これにより、/var/tmpgzip による圧縮アーカイブ (ファイル名は hostname.gz (hostname はクライアントの名前) ) が作成され、すべてのホスト固有の情報、デバイスファイル、ログファイル、およびネットワーク情報は削除されます。

    重要: 以下のようなエラーが表示された場合、
    ERROR:   Cannot remsh server system_name (check server .rhosts file).

    以下のエントリ例を参考にして、お使いの Ignite-UX サーバーの /.rhosts ファイルにクライアント名を追加する必要があります。

    system_name root

    make_sys_image コマンドでは、tarcpiogzip などの圧縮形式を組み合わせたアーカイブを作成することができます。アーカイブ形式には tar を、圧縮には gzip を使用することを推奨します。

    たとえば、

    /tmp/make_sys_image -d \
    /var/opt/ignite/archives/Rel_B.11.11 -s 10.2.72.150

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